東京の下町を舞台に(漫画中の橋のイラストなどから察するに、月島近辺だと思います)、主人公と3姉妹を中心とした物語が繰り広げられます。
ハチクロは美術という、ある意味わかりやすく、また漫画としても比較的扱いやすい題材でしたが、今回は将棋ということもあり、対局のシーンなどを描写されてもパッとした面白さに欠けます。
例えば、森田くんをはじめ、ハチクロの登場人物たちが作り出した面白おかしい作品群に相当するものが、将棋の対局という舞台ではいかんせん出せない。
その結果、作品を通して、ハチクロの面白さであった、ギャグっぽい要素が足りていなく、トーンの暗い物語になってしまっています。
ハチクロ自体もともと明るいテーマの話ではなかったけれど、それでも面白く読めた要素が、この作品では欠けている、そう感じたわけです。
今後の展開しだいでは変わってくるのかもしれませんが、このままだとハチクロのようなヒットは望めないでしょう。
絵のかわいさだけでは、読者もついてこないんじゃないかな~。。。
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