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Rosas - Fase, the film

確か2005年、東京都写真美術館で開催された『ROSAS XXV ローザスとアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルの25年』展を見にいったのがそもそものきっかけ。

最初はローザスに興味を持ったというよりは、音楽をあのスティーブ・ライヒがやっている、というところに興味を持ったのです。

今から考えれば、そのアプローチはちょっと間違っていて、逆にスティーブ・ライヒの音楽にあわせて踊るのがこの作品と表現するべきなのですが、ともかく、一度見て衝撃を受けました。

ミニマルな音楽とミニマルなダンス。

そして秀逸なカメラワーク。

まるで倒錯する影絵を見ているような、ストイックで、幻想的なダンスが、繰り返し、繰り返し、繰り返し・・・終わることのない物語を紡ぎ出します。

一瞬で、この作品のとりこになり、そしてこのDVDを迷わず購入しました。

アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルの振り付けもさることながら、この世界観を演出する上で、ディレクターのティエリー・ドゥ・メイの存在はかかすことができないでしょう。

彼はカメラを持つだけでなく、音楽もつくり、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルの表現を拡張し、これ以上無いクォリティまで高めます。

もちろん音楽はこの作品の場合スティーブ・ライヒが参加していることが大きな話題であり、僕がそこからローザスを知ったように、彼の音楽が果たしている役割も大きいのですが、仮にスティーブ・ライヒがいなかったとしても、ローザスは成り立つが、ティエリー・ドゥ・メイがいなければローザスは(少なくとも映像作品としてのローザスは)成り立たない、そう言っても過言ではないと思います。

そして逆説的な言い回しになりますが、ティエリー・ドゥ・メイが音楽をやらないのであれば、唯一それをやってのけることが出来るのが、スティーブ・ライヒ、なのではないでしょうか。

所謂バレエが好き、という万人にお勧めできる作品ではありませんが、ストイックなダンスが好き(・・・そんな人っているのか?)、あるいはミニマルな音楽が好きで、この作品を観たことのない方は是非みてみてください!

きっと鳥肌が立つほど、感動するはずです!!

※この記事は2007/06/19に配信したものに加筆し、再配信したものです。
Rosas - Fase, the film
Rosas - Fase, the film
  • アーチスト: ティエリー・ドゥ・メイ Thierry De Mey
  • 発売元: Image Forum
  • レーベル: Image Forum
  • スタジオ: Image Forum
  • メーカー: Image Forum
  • 発売日: 2002年

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Rosas - Shorts

ローザスの短編集。

ディレクターはアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル自身と、ピーター・グリーナウェイ。そしていつものティエリー・ドゥ・メイがそれぞれ1作品ずつ手がけている。

アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルの作品は日系人(?)Fumiyo Ikedaによる独白。
これはちょっとしんどかった。

ひたすらに独白しているんだけど、表情によるダンス、というところが目指すべきポイントだったのかな?

でもやっぱりローザスにはミニマルなダンスを期待してしまうわけで。。。

その意味でピーター・グリーナウェイの作品も、美しくはあるのだけど、あまり刺激的ではなかった。

そこんところをよく心得ているティエリー・ドゥ・メイの作品はさすが。

ダンス自体をアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルが自演しているというのももちろんクォリティをあげている一因なんだけど、それだけではなく、ダンスと音楽(・・・この音楽もいつものようにティエリー・ドゥ・メイが関わっている)の融合。

繰り返されるその融合が生み出すものは、一種宗教的ですらある陶酔感。

Youtubeを探したのだけど、残念ながらUpされていなかったので、この18分の物語、是非DVDを買って観て見てください!(・・・でも最初に買うべきローザスの作品ではないかな。。。)
ローザス短編集 [DVD]
ローザス短編集 [DVD]
  • 発売元: ダゲレオ出版
  • レーベル: ダゲレオ出版
  • スタジオ: ダゲレオ出版
  • メーカー: ダゲレオ出版
  • 価格: ¥ 3,990
  • 発売日: 2007/04/25
  • 売上ランキング: 50217

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