ポスト・ラウンジ、ポスト・アブストラクト・ヒップホップ、そしてエレクトロニカの台頭、そんな時代に打ち立てた砂原良徳の金字塔的アルバム。
その徹底したクォリティへのこだわりは、リリースされた当時から、現在に至るまで、何度聞いても変わることの無い驚きと感動を与える。
ノン・ストップ・ミックスされる各曲のつなぎ、1曲1曲の展開、全曲通してのアルバムとしての展開、あらゆる所で妥協なきこだわりを感じる。
砂原良徳は、おそらくこの作品で何かを悟ったのだ。
彼は、当時のインタビューで何度も言っていた。
「もう死にそうな位、こだわって音楽を作っている」と。
・・・そして、それはおそらく彼のキャパシティを大きく超えてしまった作業だったに違いない。
彼はこの作品を、ともかく作り上げた。
それは、本人にとっても、あるいはその当時の音楽業界にとっても、記念碑的な出来事だった。
全く以ってすばらしいとしかいえないような出来事だった。
しかし、無理は長続きしないものだ。
その後、よりエレクトロニックな触感を持った潔癖な音楽を作るに至った(そしてその後作品をリリースしなくなった)彼の経歴を考えるに、これはやはりとてつもなく無理をした作品だったのだ。
それが痛いほど伝わるだけに、このアルバムは、私にとって永遠に重要なポジションで輝きつづけるのだろう。
もし君がこの作品を聴いたことが無いのなら、迷わずこのアルバムを手にとるべきだ!凡百の新譜にお金を落とすのなら、迷わずこのアルバムを手にとるべきだ!
- それは、そう、もし君が音楽というもの、そのものに惚れてしまった者なら、尚更のことである。 -
マスト!!
- TAKE OFF AND LANDING
- アーチスト: 砂原良徳
- 発売元: KRE
- レーベル: KRE
- スタジオ: KRE
- メーカー: KRE
- 価格: ¥ 2,905 (5% OFF)
- 発売日: 1998/05/21
- 売上ランキング: 32107






