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WEBサイトでの音楽配信⑪ - 引用 -

Wikipediaの記事によると、引用とは、「報道や批評、研究などの目的で、自らの著作物に他の著作物の一部を採録すること」とあります。

また著作権法32条に記載のとおり、「公正な慣行に合致」かつ「報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内」でのみ著作者の承諾を得ずに引用することができるとあります。

引用はあくまで引用ですので、それ自体独立した形で用いることはできません。
引用先との主従関係がなりたつことが必要で、引用部分が明確にわかるようにすることや、引用元の明記なども必要になってきます。

次の例の場合は引用と言えるのでしょうか?

(例)WEBサイトで他人の楽曲の全てを公開し、それに関する記事を書く場合。

「引用する場合は一部でなければならない」為、答えはNOとなるはずです。

それでは、次の例の場合は引用と言えるのでしょうか?

(例)WEBサイトで他人の楽曲の一部を公開し、それに関する記事を書く場合。

この場合は「楽曲の一部の使い方」と「記事の内容」によっては引用と認められるはずです。引用にはいわゆる「紹介」というのも含まれますので、楽曲のサンプルを公開したり、あるいは「ここのベースラインは○○である。」といった記事とあわせて、その部分を引用したりすることもできるはずです。

しかし、実際のところはかなりのグレーゾーンであると言ってよいでしょう。

引用には引用する必然性がなければならないとされますが、「必然性」自体曖昧な表現ですし、引用したことで原著作者から訴訟を受けるということは十分に考えられることです。

このあたりは実際に判例を重ねていかないことにはわからないといったところでしょうか。

当ブログでは楽曲サンプルの公開は基本的にしませんが、その理由は公開する「必然性」に欠けると判断したからです。

次の例の場合は引用と言えるのでしょうか?

(例)WEBサイトでCDのジャケット画像を公開し、それに関する記事を書く場合。

この場合、記事の内容が「ジャケット」自体への批評であれば引用と認められるはずです。音楽的なレビューの場合は「必然性」が乏しい為、引用とは認められないでしょう。

いずれにしても、引用であるか否かは、それを確認した元著作者の判断に依存するということです。従って安易な引用は訴訟のリスクがある、ということを理解しておかないといけないでしょう。

つづく
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WEBサイトでの音楽配信⑩ - 著作権の制限 -

そうは言っても、普通に音楽を楽しむ場合、これらの権利をあまり意識することはありません。というのは、著作権には以下のような制限(例外)が設けられているからです。

①私的使用を目的とした複製に関する制限
家庭内など、個人に準ずる限られた範囲内であれば、権利者の承諾なく複製を行うことができるとする制限。複製をする対象がデジタル装置の場合は「補償金」を権利者に払う必要があるが、この「補償金」はそれら装置や媒体の値段に上乗せされているのであまり意識することはない。

②図書館における複製に関する制限
政令で定められた図書館において、権利者の承諾なく公表された著作物の一部分(基本的に半分以下、例外的に全て)を複製して、(利用者の求めに応じて)一人につき一部まで提供できるとするもの。

③引用に関する制限
公表された著作物は自由に引用して利用することが出来るとするもの。
ただし報道や批評、研究などの目的で正当な範囲内で行われる必要がある。

④教育機関における利用に関する制限
授業での使用や試験問題としての使用などに関して、権利者の承諾なく利用することを認めるもの。

⑤非営利目的の上演などに関する制限
非営利目的で、一切の金銭的やり取りがない場合、権利者の承諾なく公表された著作物を上演したり、演奏したりすることができるとするもの。

例えば、自分で購入したCDをiPodにダビングする場合は①の範囲ですので、特に問題が無いわけです。

この中で③と⑤についてちょっと気になるので、追って調べてゆくことにします。

つづく
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WEBサイトでの音楽配信⑨ - 著作権の分類と整理 -

閑話休題。ここで一旦著作権の分類と整理をしてみたいと思います。

著作権と一口に言っても、その内実は細かく分かれています。
またそれぞれの権利が属する対象も異なってきます。

まず、大きくは著作者人格権、著作財産権と著作隣接権に分けられます。

①著作者人格権
著作者の人格的な権利であり、あくまでその作品の著作者に属します。
従って、他人に譲渡したり相続することはできません。
どのような場合も、著作者の許可なく作品を利用することが出来ないのは、
この権利によって、著作者の人格が守られているからです。

②著作財産権
狭義の著作権とはこのことを指し、いわゆる著作物を財産としてみた場合の権利です。
人格権とは異なり、著作者から他人に譲渡、相続することができます。
複製権や公衆送信権など、より細かく分類することができますが、ここでは省きます。

③著作隣接権
著作物そのものに関連している権利で、財産権と人格権を含みます。
例えばCDを製作する場合を考えてみると、著作者は①②の権利を有していますが、
演奏者やレコード会社は、この③を有していることになります。

これまでの記事で調べたとおり、ある楽曲を使用したい場合、
まず①の許可を著作者に取った上で、②の許可(日本では概ねJASRACに委譲していますので)をJASRACに取り(必要なお金を払い)、③の許可をレコード会社に取る(必要なお金を払う)ことになるわけです。

つづく
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WEBサイトでの音楽配信⑧ - finetune -

その後の「SoundExchange」の動きについて調べていたら、こちらのサイトで、「finetune」というものを紹介していました。

簡単に言うと、「SoundExchange」を通して著作権処理を行っているサービスで、ユーザーは登録されている曲であれば、自由に自分のブログなどで配信することができるというものです。

なんか良さそうな話題ですね。

実際に使ってみたのですが、以下にあげるようないくつかの問題点はあるものの、とりあえず日本でブログなどのホームページで音楽を配信する最も手っ取り早い、かつ合法な手段だと思います。

□いくつかの問題点/気になること
・登録されている曲がメジャーなものがほとんど(それでも200万曲はカバー)
・プレイリストという単位(45曲以上)でしか配信できない
・プレイリストに登録した楽曲の何が流れるかはランダムである
・アーティスト、曲名などの検索がしづらい

やはりというか、自分の探しているアーティストや曲のほとんどは登録されていませんでした・・・。

ユーザー登録すると、本ブログの右上にあるような画面を、自分のブログに組み込むができるようになります。

とりあえずクリックしてみてください。

私が登録した45曲の中からランダムに曲が流れはじめます。

今後、ブログでとりあげた曲が「finetune」に登録されていれば、プレイリストに組み込んでいきます。

曲がそろうまでの間は、「finetune」の"勝手にプレイリストを構築してくれる"機能を使って、残りの45曲を埋めてますので、何が流れるかは責任持てないところがありますが・・・汗。

つづく
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WEBサイトでの音楽配信⑦ - SoundExchange -

前回の記事で名前が出てきた「SoundExchange」とは、一体どんな団体なのでしょうか。

・大中小のレコード会社が加盟する音楽ライセンス管理団体「SoundExchange」
・1998年まで遡って年額500ドルを支払う暫定措置

【参考:小規模ネットラジオ事業者から著作権使用料を暫定徴収~米SoundExchange

音楽ライセンス管理団体ということですね。日本と違って、この団体に使用料を支払えば、楽曲の使用許可がでるみたいです。

・HR5469法案が両院可決
・合意に基づいた著作権利用率を採用

【参考:インターネットラジオ局の料率問題が決着へ~法案が米上院で可決

その後の記事を追っていくと、上記のとおり、非営利局で2003年5月31日までに合意に達した場合は、レコード業界側(SoundExchange)との合意に基づいた著作権利用率を納めることで、楽曲を使用できることになったようです。

それでは、それ以降の運営はどうなっているのでしょうか・・・?

つづく
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